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庭のりんごの味

今年我が家の庭のりんご(青りんご)は去年の三倍も実がついた。60個以上だ。大きくなれない実が自然に落ちたあと特に間引きなどはしないからふたつあるいはみっつの実が一か所についているところも多くてそういうりんごは小さいのかというとそうでもなく普通に大きいものもある。一方ひとつで生っているりんごにも小さいのがいくつもあってりんごの大きさはまったく気まぐれだ。大きいりんごも小さいりんごも枝をしならせてぶら下がっていた。

殺虫剤などまいたりしないのでもう食べられるかなと思うほど大きくなった7月の新盆のころから半分ほどのりんごに虫がついてしまって女房があわてて新聞紙を小さく切って覆ってみたが後の祭りだった。8月の旧盆が過ぎたあたりから毎日ふたつみっつと採って食べたが虫が穴をあけたりんごもそこだけ取ってしまえば食べることができたから諦めざるを得なかったりんごは一割ほどでいつつかむっつだった。家に来た友人知人みんなにわけてあげた。

今年も我が家のりんごはおいしい。お店で買って来たりんごよりもはるかにおいしかった。そこで気がついたのは虫がついたりんごの方がつかなかったりんごよりおいしいという事実だ。そう言えば庭のいちごはナメクジや虫に食べられる前に摘んでしまわないといけなかった。やつらは食べごろをちゃんと知っていて半日摘むのが遅れても食べられてしまうのだ。人がおいしいものは虫もおいしいらしい。来年はしっかりりんごを守らないといけない。 2026年9月24日 虎本伸一(メキラ・シンエモン)



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